パリ西部のブローニュの森の中にあるルイ・ヴィトン財団美術館「FONDATION LOUIS VUITTON(フォンダシオン ルイ・ ヴィトン)」は現代アートを広めるという使命を掲げ2014年にオープンしました。
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MOMA in Paris
ルイ・ヴィトンが手がける美術館というのですっかりパリの新しい観光名所となっており私もパリで行ってみたい場所の1つでした。しかも今回の旅行中に開催されている企画展が「BEING MODERN MOMA IN PARIS」ニューヨーク近代美術館”MOMA”の展覧会。MOMAは現在大規模な拡張工事を行なっているため、そのお陰で200点もの所蔵品がパリに来ているのだそう。MOMAはまだ行ったことがない憧れの美術館。ニューヨークに行かずして旅先のパリでMOMAの作品を目にすることができるという、これは是が非でも行かなくては!
ルイ・ヴィトン美術館へは凱旋門近くから予約制(料金往復2ユーロ)のシャトルバスも出ていますが、お天気も良かったしこの辺りは初めてだったのでメトロの最寄駅Les Sablons駅からテクテク歩いていくことにしました。
スペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館などの設計をした世界的な建築家フランク・ゲーリー氏により手がけられた3000枚以上ものガラスを使った建物は雲のようにも見えるし森の中に停泊する船のようにも見えます。
輝く”LV”のマーク
あらかじめ公式サイトで訪問する日時予約のモバイルチケットを購入していたので並ぶことなくスムーズに入場できました。
めくるめくモダンアートの世界
会場に入ると最初に目に飛び込んで来たのがアンディ・ウォーホルのキャンベルスープ缶!!
ポスターにもなっているロイ・リキテンスタインやパブロ・ピカソ、グスタフ・クリムト、アンリ・マティスなど大好きなポップアートやポスト印象派、シュールレアリズムの作品がこれでもかと並び狂喜とため息。感動のあまり写真をほとんど撮っていませんでしたのでフォンダシオン ルイ・ ヴィトンの公式インスタグラムアカウントから少し拝借。
誰もが1度は目にしたことがある曲がった時計の不思議な絵。サルバトーレ・ダリ(Salvador Dali)の「記憶の固執」。意外と小さかったのに驚きましたがとても力強く、惹きつけられました。(@fondationlv インスタグラム公式アカウントより)
ルネ・マグリット(RenéMagritte)の「偽りの鏡」も印象的でした(@fondationlv インスタグラム公式アカウントより)
近代から現代に展示が進みます。
コンテンポラリーアートは難しい・・・。
昔懐かしいインベーダーゲームに夢中になる夫
docomoの絵文字なんかも展示されていたのですがMOMAでは現代のデジタルコンテンツなども積極的に文化財として収蔵しているそうです。
個人的にグッときたのがアメリカの映画の祭典アカデミー賞のトロフィー"オスカー像"。夫も私も映画好きなので生オスカーに興奮。
そして最後にあったJanet Cardiff(ジャネット・カーディフ)の作品も面白かったです。体験型の展示なのですがユニークな試みで40個のスピーカーから聖歌の歌声が流れます。なんだかとても近未来的な作品で生身の人間のライブと機械音を比べたら感動に差があるのだろうか?とか色々考えさせられました。もしこの展覧会に行くことがあったら是非体験してみてください。
さてこの美術館に行ったらミュージアムグッズはマスト!入場しないと購入できない、ここでしか買えないオシャレなミュージアムグッズなので自分用にも友達へのお土産にしてもレアで良い記念になると思います。
私は自分用にマグカップ、友達にポーチと鏡を買いました。ちなみに日本でも転売されていたりして大人気のトートバッグは私が行った時は売り切れでした。
ルイ・ヴィトン美術館は基本現代アートの企画展なのでお土産狙いや観光狙いで行っても展示自体好みではなく微妙な内容の時もあるようなのですが今回はMOMAの貴重で素晴らしい作品も観ることができてラッキーでした。そして素晴らしい作品の数々を観て、体験してMOMAに行きたいという思いがかなり強くなりました。次の旅はニューヨークで決まりかな(笑)
一つの旅を通じて次の新たな旅への思いも生まれた素敵な1日でした。