世界中の女性たちの憧れ「クリスチャン・ディオール」
創業者クリスチャン・ディオールの時代から美しくエレガントな服作りが継承されている世界でも最高のメゾンの一つです。
現在パリ装飾美術館ではクリスチャン・ディオールのメゾン70周年を記念し「CHRISTIAN DIOR, COUTURIER DU RÊVE(クリスチャン・ディオール夢のクチュリエ)」と題した大回顧展が行われています。
フランス国内でもスペシャルなこの展覧会は7月に開催が始まってから大盛況。パリ装飾美術館でのサイト上で日時指定のオンラインチケットを販売しているのですが、私たちがパリに行く日はすでに売り切れ!ネットで当日並べば入れるという情報を目にしたのでどうなるかは分かりませんでしたがとりあえず行ってみました。
住所:107 Rue de Rivoli, 75001 Paris, フランス
電話: +33 01 44 55 57 50
メトロ:1,7号線Palais Royal Louvre、1号線Tuileries
開館時間:火曜日~日曜日、11時~18時
11月末の平日で2時間半待ち!
美術館の開館が11時なので朝10半頃美術館に行ってみるとたくさんのお客さんが。
入口と向かい合わせで2つ列ができていて片方はチケットを持っている人の列、もう片方はチケットのない当日券購入の人たちの列でこちらは既に長蛇の列。
この時点でどのくらい待つのか、どのような入場方法になっているのか全く分かりませんでしたけど、とりあえず当日券の列に並びました。
開館時間の11時が過ぎるとまず日時指定のチケットを持っている人たちが入場したようです。チケットなしの列の方はしばらく動きはなかったのですが、時間が経つに連れ少しづつ前には動いていきました。先頭に行って様子を探ると、当日券購入の列は時間をおいて一定数をまとめて入場させているようでした。
とにかく並んでいれば入れそうなのは分かりましたが、あとはどのくらい待つか。
11時半、12時と時間が経ち、見ていると途中で諦めて列を抜ける人もチラホラ。そして13時少し前頃になりようやく中に入ることができました。
約2時間半待ちました!!
私が行ったのは11月末の平日(火曜日)だったのですが、会期も残す所あと1ヶ月で公式サイトではオンラインチケットはほぼ売り切れ状態なので、おそらく当日券入場はこれからさらに混むのではないかと予想されます。
ディオールの夢の世界に酔いしれる
そして待ちに待ったディオール展!そこはまさに夢のような空間でした。
創業者のクリスチャン・ディオールから、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、マルク・ボアン(Marc Bohan)、ジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre)、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)、ラフ・シモンズ(Raf Simons)、そして現在クリエイティブディレクターを務めるマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)と歴代デザイナーが手がけた最高のオートクチュール作品が300点あまり、デザイナーたちのデッサンや資料、ファッション界に身を置く前に画廊を経営していたクリスチャン・ディオールが扱っていたシュールレアリズムの作家の作品なども展示されています。
年代を追って、カラー別に、テーマごとに、そしてルーブル美術館やオルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿などからも貸与された素晴らしい絵画や美術品が作品制作のインスピレーションとしてコラボレーションしています。
そしてラスト、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間をイメージした豪華なボールルームと化した会場は圧巻の一言。
私はジョン・ガリアーノの時代をファッション誌やテレビなどでよく見ていた世代なのですが、彼は問題発言があり追放された形になりましたけど改めて作品を見ると創造的なデザイン、異素材の組み合わせ、独創的で華やかでちょっとエロティックでそれでいてディオールのエレガンスもちゃんとあり本当にデザイナーとしては優れている人だと改めて感じました。
歴代デザイナーごとに展示されたコーナーではそんなふうにディオールの精神も受け継ぎながらもそれぞれの特徴も垣間見れますし、どのコーナーも工夫された展示内容で本当にいくら時間があっても足りないくらいでした。
2時間半も並んで待っている間は寒くて辛かったけどそんな事はどっかにふっとんで行ってしまうくらい高揚感でいっぱいの幸せな時間でした。
クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展
場所:パリ装飾芸術美術館
2017年7月5日から2018年1月7日まで
※全ての情報は記事投稿時点の情報です。