子供の頃から無類のチーズ好きで、ミートソーススパゲッティにはあの緑のパッケージのいわゆる「粉チーズ」を山盛りにかけていました。大人になってからはハードタイプからウォッシュタイプ、白カビ、青カビと色々なチーズに出会いましたがどんなタイプでもなんでも来い!
クセがすごい!ブルーチーズ
その中でも特に好きなのは青カビチーズ。世界3大ブルーチーズと言われているのがイタリアの「ゴルゴンゾーラ」、イギリスの「スティルトン」そしてフランスの「ロックフォール」です。どれもそれぞれに独特の強い香りと塩加減があり個性があって大好きでなのですが、羊乳から作らている「ロックフォール」は牛のミルクとは違ったクセがあり強く刺激的でありながら滑らかで、このチーズに出会ってからはこれが私の中で長くトップに位置していました。
ところが最近この牙城を崩すチーズに出会ってしまいました。それが・・・
『ブリー・ド・モー・トリュフ』
白カビタイプのブリー・ド・モー・チーズの中に黒トリュフが入っているのです。
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グルメを唸らすブリー・ド・モー
ブリー・ド・モー(Brie de Meaux)とはフランス、ブリー地方のモーという地名に由来する白カビチーズです。上品な香りのブリー・ドー・モーチーズはチーズの王様と称され映画「会議は踊る」の題材としても有名なナポレオン失脚後に開催されたウィーン会議で、遅々として進まない話し合いの中でなぜか各国が持ち寄ったチーズの品評会となりその中で満場一致でこのブリー・ド・モーチーズが1位となったという逸話があります。そしてあらゆるチーズを食べつくしたフランス人が人生最後に選ぶのがブリー・ドー・モーとも言われています。
そんな豊かで上品な香りととろけるまろやかな食感がたまらないブリーチーズの中にこれまた香り高いトリュフの粒がサンドされていて、芳醇な香りが広がり口から鼻へふわーと抜けていきます。これがワインと合うこと。まさにマリアージュ!
そうそう頻繁には買えないのが悲しいところですが、たまーに買ってきては大人の贅沢を味わっています。