70代後半で両親が住み替えをした体験談です。
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シニア世代の住み替え、子の関わり方
高齢の親の住み替えはどうしても子供主導で行うケースが多いと思います。
例えば情報を得るにしても、昔なら直接お店を訪ねる又は電話で相手方と直にやり取りしていたのが、現在はインターネットでの情報収集が主流で、問い合わせ窓口がサイトからのみということも。
70代、80代の方でもパソコンやスマホが堪能で1人で何でもできるという人もたくさんいると思いますが、年を重ねると「何をしたら良いのか分からない」、「細かい字を読むのが大変」、「あちこち出向くのが面倒」など判断力・集中力の低下やフットワークが重くなる人の方が多いと思います。
正直50代の私でもたくさんの手続きに混乱しましたし、物件を探している時は体調を崩すこともありましたが、物件探しから不動産会社とのやりとり、契約や必要書類の手配、引っ越し、転居に関する変更や届出と、一つ一つ両親と確認しながら表に立って進めました。
1年住んでみて両親の感想は
マンションの目の前がスーパーなのがとにかく便利。
最寄駅含め生活圏がそれほど変わっていないので、今のところは部屋が新しくなった快適さの方が上回っているようです。
また親戚・友人の家やかかりつけの病院など以前のコミニティーからは少し遠くはなりましたが徒歩圏内ではあるのでしょっちゅう通ってます。自分で元気に歩けるうちは多少の距離も良い運動になって返って良かったかもしれません。
住み替えに当たって心がけたこと
・老後の資金を確保し物件の上限はしっかり決める
価格を上げれば条件の良い物件が出てくるのでついつい予算を上げてしまいたくなりますが、老後生活を安心して過ごせるよう無理のない資金計画を立てるのが大切だと思います。
・希望・条件を具体的にあげ、優先順位を明確にする
価格はもちろん最優先事項ですが、うちの場合は70代後半での住み替えでしたので生活圏を変えない事を重要視しました。結果、環境の変化による負担が少なくて良かったと思っています。
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ただ、遠方の親を子供が住む土地に呼び寄せるケースも多いでしょうし、両親2人揃ってなのか又は1人なのかでも選択肢がだいぶ変わって来ますよね。高齢者の親の住み替えには様々なパターンがあると思いますが、いずれにしても住み替えた後に親が安心して過ごせることが一番大切だと思います。
また引っ越し自体が非常に体力を使いますし、新しい環境に慣れるのも大変です。できるだけ親が肉体的にも精神的にも元気なうちに住み替えを進められるよう、早くから親子でよく話し合い方向性を決めておくと良いのかなと思います。