「夜に駆ける」香取慎吾
この曲はすごく話題になっていたみたいですが、私は実はこの動画で初めて聴きました。
(YouTube:SHINGO KATORIより)
エンターテイナーらしく映像はちょっとふざけた感もありますが聴いてみると、まず香取慎吾の歌ってこんなに温かくて良いんだって驚きました。
彼は役者さんでもあるので歌唱力とはまた違うところで、歌の世界を的確に捉え主人公の感情が歌声に乗って現れていて、歌なんだけど曲の世界観のお芝居をを見ているような、テクニックじゃなくてすっと心に入ってくるようなそんな歌声でした。
これを聴いた後にYOASOBIの「夜に駆ける」も聴いて、 曲のモチーフとなった短編小説『タナトスの誘惑』も読みましたが、その内容やikura(幾田りら)の歌声、MVを見てみると元々の楽曲は不安定な危うさがあってそこがまた魅力でもあるのですが、香取慎吾の歌う「夜に駆ける」は必ず守ってくれる、一緒にいたら絶対大丈夫っていう強さがあって同じ曲なのにオリジナルとは真逆の結末が見えてくるようで不思議です。
特別ファンではなくても、スマップ(SMAP)と同世代の40代なら何かしらでずっと目に入り、耳に入ってた存在なので、きちんと意識して"香取慎吾の歌声"を聞いてはなくても自然と頭とか体に入っているのではないかと思いますし、香取慎吾が歌うとスマップのアルバムの一曲にありそうな程度にうっすらとスマップ風味があり新鮮だけど懐かしくも感じます。
この他の「歌ってみた!しんごちん」シリーズではDISHの「猫」もすごく切なくてイイです。
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